【ことわざひもとき.9】怒りは敵と思え

■ 怒りは敵と思え

怒りは、自分を滅ぼすものと思って慎むべきであるという戒めです。

徳川家康の遺訓にもありますが、感情のままに怒りを外に出してしまうと逆に相手の怒りや恨みを生んでしまい、結果的に自分の身を滅ぼすことになるということで家康自信の教訓であったのかもしれないですね。

徳川家康のことばより…

『怒りは敵と思え。勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身に至る。己を責めても人を責めるな。及ばざるは過ぎたるより勝れり。』

江戸時代の長きに渡る安定を築いた家康ですが、怒りは敵であり、怒れば、どうしても敵をつくってしまい足元が危うくなってしまいます。

また、逆に勝ってばかりで負け知らずというのは、非常に危険です。なぜなら、原因と結果の法則により、今度は自分に負ける番が回って来て負けた者からも怨みをかうからです。

さらに、自分を責めてもいいが、他者を責めるなと家康は言っています。他者を責めると、必ず一悶着あるし、やはり敵をつくってしまうことを知っていたのでしょう。

及ばないのは、行き過ぎよりも勝っているとは、まさしく、真理を言い当てている言葉で、行き過ぎは必ず正されるからです。

江戸時代の繁栄の基礎をつくった家康ですが、さすがに奥深くて味わい深いことばを残しています。また、彼の実直で我慢強い性格が、非常によく表現されている名言です。

怒りの感情を抑えることができなければ、怒りに支配されて自分自身が暴走してしまいます。怒りの感情を爆発させても、事態が改善することはありません。人間関係にまでヒビが入って後悔や空しさだけが残ります。

今まで怒ることで目的達成ができてしまっていた人は、怒ればなんとかなると思っていないでしょうか?

怒ることで自分の気持ちが伝わるかといえば伝わりません。相手は納得していませんので、反発されるか、頭に何も入らないかのどちらかになってしまいます。そうなると当然、負のスパイラルに突入しますので、怒りの感情を使わない選択をおすすめします。

これは「怒り」以外にも言えます。

「妬み」「悲しみ」「喜び」すべて自分が勝手に発生させた感情です。

その中でも特に「怒り」は一番注意すべきということです。

怒りの感情に気づいたら、自分の感情を認め、物事の見方や考え方を少しだけ変えてみてください。破壊活動は生産性を著しく低下させる組織にとっての一番の罪悪です。