【Yさんの闘病記 10】鏡が見れなかった日

平成30年3月21日
 昨日の夜、またヒロ君と喧嘩になった。少しうんざりしている。
 今日は髪の毛が抜け始めた。抜けるとは聞いていたけど、こんな風にごそっと抜けるんだ、すごくショック。抜けた髪がタオルや体にもつくので、それを取るのも大変。お風呂のネットが髪の毛でいっぱいになってしまい、ネットも変えた。
脱毛の髪の毛が落ちないようにするディスポーザブルのキャップを被って寝ることに。貧血が少し良くなったかなって思っていたら、次がきた。
一つ終わるとすぐ次がこうやってやっているうちに、すぐ次の抗がん剤が来るんじゃないかな。ヒロ君との喧嘩の件もあって、少し疲れちゃったな。
でも、少しだけど胸のしこりが小さくなっている気がして、うれしい気持ちになった。

平成30年3月22日
 今日は幼稚園のスポーツ教室の入会式だった、でんぐり返りのできないお子さんが多いことにびっくり。スーパー銭湯にも行ってきて、体が軽くなった。でも少し疲れて、夕方少しだけ寝ていた。喉が痛いので、病院に行くことに。本音を言えば、出かけたくないし、家にいたいのだけど、出かける予定が入るから、頑張らないと。家族がみんな心配して協力してくれて有難い。
抗がん剤の効果もだけど、そんなみんなの気持ちが癌を小さくしてくれているんじゃないかな。そんなことも思う。
今日は家族のみんなに状況報告とお礼の連絡をした。夕方には喉がかなり痛くなってきた。

平成30年3月23日
 今日は病院へ、白血球が1600くらいになっているそうで、抗菌剤を頂いた。しっかり食べて、休んで白血球を回復させないと、次回の抗がん剤が伸びてしまう。痛み止めを飲んだら、のどの痛みは随分楽になった。いつもいつも飲むわけにはいかないけど、寝る前やちょっと辛いときはあんまり我慢せずに過ごすようにしよう。痛みが治まって、ご飯を食べる意欲がわいた。無理しないようにしないと。
 ヒロ君がお義母さんと上の妹さんに連絡をとってくれている。下の妹さんと仲直りしていくために、上の妹さんに間を取り持ってもらうように、お願いしてみるそう。近々会えるといいのだけど。お義母さんとも会えるといいな。少しずつだけど、皆が仲良くできるように、笑顔で進んでいかないとね。
 夜、お風呂に入ったら、髪の毛がごっそり抜けて、まばらになってしまった。自分の顔を見て、すごくショックで泣いてしまった。今日は鏡を見ることができない。母がバリカンで残っていた髪の毛を全部切ってくれた。娘がニコニコしながら「おかあさんすっきりしたね~♪」って言ってくれたので、笑ってしまった。息子は「福井のおじいちゃんにそっくりでかっこいいよ!」だって(笑)。母は髪の毛が体の悪いものを全部持って抜けてくれたんだから、もう治っていくばかりだわ~。と言ってた。まだ、鏡は見れない、けど皆に助けられた。ありがとう。

平成30年3月25日
 昨日夜、息子が熱を出した。髪の毛が抜けてしまったけどそれどころではなくなった。今日は熱も下がり、調子も良いみたい。良かった。今日近所の薬局で息子の園のお友達にばったり遭遇した。下のお子さんが病気で手術をするという話をした。なかなかママ友ができなくて、悩んでいたそうで、いろいろ話をして、嬉しそうにされていらっしゃった。近くにちょっと買いものに出たりするために、髪の毛がついた帽子、買っておいてよかった~!家で過ごすように、サマーキャップみたいなのをネットで注文してみた。届くのが楽しみ。

平成30年3月26日
 今日は父の看護師国家試験の合格発表。父は無事に合格!おめでとう!母も心配事が一つ減ってよかったなと思った。まぁ一番心配かけている私が言う事ではないのだけど。帰ったら、お仏壇にまいって、祖父母にもお礼を言うって。姉とも話をしてみるそう。みんなが仲良く、みんなが助け合って暮らしていけるように、そう願うばかり。