【Yさんの闘病記 7】抗がん剤投与開始

平成30年3月4日
昨日は誕生日、ヒロ君からお花を頂いた。ヒロ君の会社からもお花を貰った。びっくりしたけど、とっても嬉しかった。父と母、妹からよく行くスーパー銭湯の回数券を貰った。ちょこちょこ出かけて温まってこようと思う。昨日は私の新しい人生のスタート平成30年3月3日、私は新しい命を頂いたのだと思った。
ここからは人様のために生きる。お誕生日にヒロ君がお世話になっている塾のトシ先生から、「二人はもう何にも負けない。」ととても力強い言葉を頂いた。とても嬉しかった。

昨日の夜、夜中にふと目が覚めて、すごい恐怖が襲ってきた。怖かった。「このまま転移が広がってしまったら?」「抗がん剤が効かなかったらどうしよう。」はじめて、全部が夢だったらいいのにと思った。こうやって心も蝕まれてしまうのかと思ったら、とても怖くなった。
朝起きて母に話をした。母が何時でもいいから、「そういうときはヒロ君を起こして話をしなさい。」と言ってくれた。「一人で抱えたり、一人で頑張ってはダメだ」と、みんなに言われた。助けて貰って、お互い様で生きていくのが私の新しい人生なんだ。

今日はいろんなことがあった、お友達のYさんと話をした。Yさんのお父さんも大腸がんで抗がん剤をしていたそう。Yさんのお父さんは、見つかった時にはもう手の施しようがなく、余命5年って言われた。ダメ元でした抗がん剤がとても効果があって、手術できるようになり、5年後癌は体の中からなくなっていた。
早期がんを見過ごされるケースもある。逆に手の施しようがないと言われても、治ることもある。お医者さんは神様ではなくて、人間なんだということ。とっても当たり前のことだけど、私は忘れてしまっていたように思う。もちろん今の主治医の先生を信じていないということではない。ちゃんと見てくださっている。でも、お医者さんにすべての患者さんの先のすべてを見通せるわけではない。治る見込みや、効果の有無を確実に言うことはできないのだということ。忘れてはいけないなって思った。

平成30年3月5日
抗がん剤治療を少しでも楽に乗り切るため、免疫力を上げるため、今日はトランポリンを復活させた。お家にあるもので、体力と筋力をアップさせる。ただ前みたいに時間を決めて毎日やる!とするのはやめて、少しずつ気付いた時にやってみることにした、辛くならない程度で何回かに分けてみる。まずは継続すること。楽しみながら少しずつ増やしていくように進めてみようと思っている。外に出ると気分も変わって良いなと思った。気持ち的には部屋に閉じこもっていたいけど、閉じこもると気分もふさぎ込んでしまう。閉じこもらないように、体を動かすことを心掛けたいと思う。絶対負けない!

平成30年3月6日
昨日は母がお友達に会いに行った。とても楽しかったようで、嬉しそうに話をしてくれて、楽しい気持ちになった。姉が福井の実家で母がいない間、お仏壇のお花を毎日変え、手入れをしていると聞いて驚いた。
木曜日に、6年ぶりにヒロ君の実家に行くことになった。ご両親と喧嘩して家を出てから、初めてのこと。ドキドキしている。朝はウォーキングをに行って気分がスッキリした。

平成30年3月7日
今日はウィッグを取りに行くことに、2日に先生から先に抗がん剤治療をして、癌を小さくすると説明があった。抗がん剤をすると早い人で最初のクールから髪の毛が抜けると説明があった2クール目の2週間目には髪の毛はほとんど抜けてしまうそうで、早めにウィッグを用意することをアドバイスいただいた。2日の説明の帰りにお店に行って、良いものをお願いしてきた。今日は、お店で前髪の長さとか最後の調整をしてもらった。ウィッグのお店の方に今の私の髪の毛を短く切っておうほうが、髪が抜けたときのショックが少しだけど和らぐよと教えて頂いたので、髪も短く切ってこようと思っている。明日は抗がん剤の事前診察と治療の説明がある。その後主人の実家に行くことに。あっちもこっちも心配で、全然集中できない。今日はお風呂に行ければいいな~とのんきに考えてみたりしている。
ウィッグは髪の毛を切りに行ってから取りに行ってきた。とても良いフィット感だった。髪の毛のついた帽子も買った。少しのおでかけとかに良さそう。
姉と電話で話すことになり、少し話をした。「こっちのことは心配しなくていいから、自分の体のことを一番に考えればいいから。」と言ってくれた。「そんな優しいこと言われたら、泣いちゃうじゃん」って言ったら、「じゃあ泣けばいい、人の優しさなんだから、素直に受け取りなさい」って言ってくれた。お姉ちゃんも変わったんだね。とてもうれしかった。
今日はケータイの漫画を読んでいて、とてもつらい気持ちになった。でも、ヒロ君に話を聞いてもらったら、スッキリした。どんな些細なことも、不安なことも体の中に溜め込まないこと。言葉にして外に出そう!。

平成30年3月8日
今日は抗がん剤の事前診察に行ってきた。主治医の先生からは、「前向きに頑張ろうって気持ちが伝わってくるようになったね、とっても大事なことだよ」と言われた。家族のサポートが無い方、家族に弱いところを見せることができない方、泣くことができない方、いろんな事情を抱えた方がいらっしゃるそう。本人の受け入れ方も、周りの方の体制も人それぞれで状況がみんな違っているというようなお話も聞かせていただいた。
抗がん剤の副作用についての説明があった。急性に起こる血管外への漏れ、急性アレルギー、骨髄抑制による感染症。抗がん剤治療中は発熱があったら、必ずすぐに病院にかかること。一人で悩まず、病院に相談すること。何か変わったこと、気になることはまず相談すること。どうなのかな?と思ったら、些細なことでも聞いてみればよい、いつでも診察にこればよいからと教えてくださった。忘れないようにしないと。
「大変だよ」とか、「頑張って!」とか聞かされて、どんどん恐怖が大きくなっていったような気もする。副作用がどう出るのかも分らないし、何が辛いのかも分からない。明日は早いので準備して望みたいと思う。

平成30年3月9日
今日は抗がん剤治療に行ってきた。とても緊張した。右手の細めの血管に入れたので、ちょっとシクシクと痛む感じだったが、漏れたりすることはなかった。今回の抗がん剤の点滴は全部で4本、最初に補液用の点滴をして、1本目はプロイメンドというの吐き気止めの点滴。30分かけて体に入れる。これがめちゃめちゃ痛くて、血管が焼けるようだった。2本目の点滴も吐き気止めでアロキシ、デキサードという薬。30分かけて体にいれる。1本目より少し痛みがましでケータイを触って、何かをする気力があった。3本目がアドリアシンという真っ赤な点滴、色はぶどうジュースのような濃い赤色。この薬は抗がん剤でとても強い薬だそうで、血管のダメージを減らすためにすばやく落とす。最後はエンドキサンという抗がん剤。これも30分間で体の中にいれて、抗がん剤は終了。通院治療センターで点滴を受けて、そのまま帰宅する。終わった直ぐはなんとなくぽやんとしているけど、体もそんなに辛くない。食欲もある。みんなの温かい言葉が有難い。時々ペンキみたいなにおいがする気がしたんだけど、気のせいかな?

(抗がん剤後3時間 ボイスメモ)
抗がん剤が終わって3時間後くらい。体がだらんとしています。ちょっと気持ち悪い。何かを見たり、LINEでくる連絡を返したりするのは辛い。座っている方が楽な気もするけど、でも寝ていたいという感じ。病院では赤いおしっこが出ると言われたけど、水分をしっかりとっていたからか、抗がん剤が終わって1.2回出ただけで、普通の色に戻った。体はだるい感じはあるけど、お腹は空いている。でも、座っている方が楽なのか、寝ているのがいいのか、何か食べた方が楽になるのか、このままがいいのか?何をすると楽になるのかよくわからない。

平成30年3月10日
一日目です。食欲がなく、ぶどうとごはんを茶碗に半分、ゆかりのふりかけをかけて、あと漬物を少しだけ食べました。その後吐き気止めを飲んで横になっています。吐き気があって朝8時に追加で吐き気止めを飲んで、寝ています。吐いてはいない。ヒロ君が子供達と遊んでくれているのでとても助かりました。ケータイの画面を見るのも辛く、人と話もできません。ずっと横になっています。

平成30年3月11日
今朝は37.3、体は少しだるいですが、昨日の夜よりは、少しマシな気もします。気持ち悪さは、うーん少し気持ち悪いけど、気持ち悪い、やっぱり気持ち悪いです。9時ごろ追加で吐き気止めを飲みました。今日はお通じが無かったので便秘薬を1つ追加で飲みました。体は昨日の夜よりは少しマシです。吐き気止めを飲んだので、吐き気も収まっています。
夜、空腹でお風呂に入って、ダウンしました。ご飯を食べたら、少しだけ回復しました。空腹でお風呂に入るのはやめます。熱は36.7度、追加で吐き気止めの頓服を飲んだ。
ヒロ君が子供達に私のことを話してくれました。子供達は納得して、お父さんとお風呂に入ることになった。

平成30年3月13日
今日は朝の体温は37.1度おにぎりを食べました。茶碗蒸しが食べたかったので、母に作ってもらっている。体調はボチボチだったのですが、今は少し吐き気があります。抗がん剤をやってから、便秘になっている。昨日便秘薬を飲んで少しお通じがありました。少しスッキリしたかな?昼は少し食欲があったけど、また横になっています。吐き気止めを追加で飲みました。夜は魚のおかずも食べました。少しずつですが、食欲が戻ってきています。