その人となりや、孝弟にして上を犯すを好む者すくなし。上を犯すを好まずして乱をなすを好む者は、いまだこれあらざるなり
家庭において、親が子に、子が親に、兄や姉が弟や妹に対して、親愛の念を持って接することは、とても大事である。
親愛の念を持って接することは、相手に対して安心感を与えることにもなる。
例えば、子供がはじめて自転車に乗るとする。
子供からしてみると、はじめて自転車に乗るわけで不安で仕方がない。
失敗したらどうしよう、転んで怪我しないかな、などなどいろいろ頭の中を駆け巡る。
だが、そんな時親は側で何かあれば助ける、という姿勢で見守る。
そうすれば、子供は勇気を出して自転車に乗るチャレンジをするだろう。
そして、何回も親の助けを借りながらチャレンジすることで、ついには乗ることに成功するわけである。
その経験が本人の自信となって、様々なことに前向きにチャレンジするようにもなっていく。
つまり、人はまったくの未経験のことであっても、周りの人が見守り時には協力してくれるとわかっていれば、どんなことでもチャレンジし、結果を出していくのである。
そのためにも、普段から信じるに足る人たちとの関係をつくる努力を怠ってはならない。
一度でも怠れば、二度と関係をつくるタイミングは巡ってこない。
見落としがちなことではあるが、絶対に忘れてはいけないことである。