君子は周して比せず。小人は比して周せず
世の中人付き合いをする中で、身内やよく知った間柄の人にはよくしてあげたくなるものである。
俗に言う、えこひいきというものである。
それは会社や学校、家庭など様々な場面で見られる。
特に金銭的な内容が絡んでくると、余計にその傾向は強まってくる。
だが、それを側からみている第三者からしてみたらどう思うだろう。
大半の人はえこひいきをした人、された人に対して妬む気持ちを持つことは間違いない。
そして、その気持ちが時間を経て大きな憎しみへと変化し、相手を陥れようとするようになっていく。
結果、大事な場面で足元をすくわれてしまうのである。
逆に人付き合いの上手い人は、そのようなことにはならない。
何故か?
それは、自分自身の行動が周りの人からみられていることを知っているから。
だから、いつ何時も身内や親しい間柄の人であってもけじめを持って他の人と同じように接する。
そのため、周りの人から信頼されるようになり、相手から協力を得ることができるようになる。
結果、大一番の場面で成果を上げることができる。
正しい人付き合いとは、感情的ではなく理性的に考えて行うことが大事。
そして、相手との距離をはかることができ、その上でどのように接するべきかを考えて実践すること。
それができてこそ、真の意味で人間関係を構築することができるのである。