自分の勝手な考えで判断するな

人あり、この時をもって物を定むるは、すなわち世の愚者なり。かの愚者の物を定むる、疑をもって疑を決して、決必ず当たらず

おおよそ世の中の大半の人は、なにかしらの出来事があると、表面に映る事象の中に原因を求めようとする。
例えば、戦争や企業の倒産、会社や学校などでのハラスメント、離婚や病気などなど。
それら以外の多くの出来事に対しても、直接目にしたことが原因だと、とかく思いがちになる。
だが、それで物事の解決に至ることは、ほとんど無いといってもいい。
仮に目にしたところに処置をすることで、一時的に収まることはあるだろう。
それも対処療法に過ぎず、時が経てば、また同じことが繰り返される。
特に病気などは、最悪の場合、真の原因を理解しないまま間違った処置をし続けて時間を浪費し、結果死に至るケースもある。
本当に怖ろしいことである。
では、どうすればそのような事態から逃れることができるのだろうか。
それは、常に自分はもちろん、周りの状況に意識を向け、注意深く観察すること。
また、自分の勝手な考えで判断することをせず、周りの人の中で、それぞれの事情に精通した人の意見を参考にすること。
そして、判断と行動は素早く行うこと。
そうすれば、周りの状況に流されてしまうことは少なくなるだろう。
表面に現れた事象の真の原因は、目に映りにくい奥深くのところにあるもの。
そこにいかに早く気づき、対処することができるかが、とても大切なのである。